【司法書士VS行政書士】どっちが稼げる?平均年収や難易度を徹底比較

- 司法書士と行政書士はどっちが稼げる?
- 試験の難易度が高いのはどっち?
- 仕事内容って何がどう違うの?
これから資格を取ろう!と思ったときに、
安定したイメージのある「法律系の資格」は魅力的ですよね。
法律系資格の中で、特に人気なのが司法書士と行政書士です。
「資格を取りさえすれば安定収入が得られて、生活に困らない!」
と考えて、勉強を始める人も多いようです。
この記事では、司法書士と行政書士について比較します。
特に、どっちの方が稼げるのか?
平均年収についてくわしくみていきましょう。
試験の難易度や仕事内容についてもわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
高収入を狙うなら司法書士がおすすめ

司法書士は難易度が高く、競争率が低い
行政書士と司法書士を比べると、司法書士がより高難易度の傾向にあります。
行政書士 | 司法書士 | |
勉強時間 | 約600〜1000時間 | 約3000時間 |
合格率 | 約10〜15% | 約4% |
表を見てもわかるように、司法書士の方が取得までの難易度が高いため、
希少価値も高く、高単価業務のみを扱うことも可能です。
ですが、司法書士でも年収1000万円稼ぐ人もいれば、
司法書士でも年収200万円くらいの人もいるので、
一概に「資格を取得するだけで稼げる」というわけではありません。
どちらの資格も取得後は、稼ぐための努力が必要となります。
司法書士は業務内容がシンプルで選びやすい
行政書士と司法書士の業務内容を比較すると、司法書士の方が業務内容が狭いため、
自分の得意な仕事を限定できるというメリットがあります。
司法書士・行政書士ともに、法律を専門的に扱って仕事を進める士業です。
この二つの職種は資格を取得し事務所をかまえれば、即独立開業が可能ですが、
取り扱える業務内容は大きく異なります。
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行政書士・司法書士の業務内容はどう違う?

行政書士・司法書士の業務内容を比較
それぞれが処理できる業務内容は、行政書士法・司法書士法によって差別化されています。
行政書士 | 司法書士 |
・遺言書の作成
・遺産相続に関する遺産分割協議書の作成 ・相続財産の調査 ・日本の国籍取得を希望する方の帰化申請 ・債権、債務問題に諸手続 |
・不動産、会社の登記
・裁判所、検察庁への提出書類の作成 ・簡易裁判所における訴訟、調停の代理 ・企業の法律業務を行う企業法務 ・多重債務者救済や消費者教育 |
一般的に業務内容が広いイメージを持たれるのは、司法書士です。
司法書士は法的専門性が高い業務、
行政書士は行政手続き関連の業務を主として担当します。
例えば司法書士は、
簡易裁判所における訴額が140万円以下の民事事件の相談・和解・代理を行う事が可能です。
※ただし裁判の代理人になるには、法務大臣から認可された認定司法書士の資格を保有する必要があります。
また行政書士は、担当できる専門的な書類の数が約1万種類に及ぶということもあり、
行政手続きが多くなっています。
司法書士は、業務の幅が限定される・難易度が高いというマイナス面もありますが、
専門性・需要が高く、業務の幅が限定されるため、
同時進行で業務がしやすいというプラス面もあります。
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司法書士・行政書士それぞれの平均年収

行政書士の平均年収
行政書士は、独立開業と会社勤務で年収が変わります。
- 独立開業の場合…約200万円〜1000万円
- 会社勤務の場合…約397万円
となっています。
行政書士の場合は、会社勤務型の求人募集がかなり少なく、
資格取得後に即独立開業する人が多いです。
経験や実績を重ねて稼ぐ独立開業型の方もいますが、
仕事が取れず年収200万以下で、やむなく廃業する人もいるのが実情です。
行政書士の廃業率は、全体の約90%となっています。
司法書士の平均年収
司法書士も独立開業と会社勤務で、年収が変わってきます。
- 独立開業の場合…約200万〜1000万円
- 会社勤務の場合…約435万円
司法書士の場合は会社勤務型の求人が行政書士よりも多いので、
資格取得後に仕事を見つけやすく、廃業のリスクを避けやすい傾向です。
司法書士の廃業率は、全体の約2%〜3%となっています。
実際の数字で見ても、行政書士よりも司法書士のほうが安定しているとわかりますよね。
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どういう働いて実務経験を積む?

行政書士の場合
行政書士資格取得までの所要時間は、約600時間〜1000時間で、
その学習を経て合格した人がめでたく行政書士になれます。
地方在住の人は企業求人に巡り合うこと自体が難しいかもしれませんが、
都会在住の場合は行政書士事務所に就職することも比較的容易です。
その場合は、短くても3年以上の経験を積むことをおすすめします。
行政書士事務所に就職・独立開業と、どちらの道を選ぶとしても
- どのような業務が専門なのか
- どのように働きたいかを明確にする
ことが大切です。
ちなみに行政書士の場合は、他の資格を取り、
「兼業行政書士として働く」という選択肢もあります。
司法書士の場合
司法書士資格取得にかかる所要時間は約3000時間で、間違いなく難関資格といえます。
めでたく合格した人は、実際に司法書士事務所へ就職し、3年程度の実務経験を積みましょう。
司法書士の業務は特に需要が高く、個人でもかなり稼げる分野になります。
開業独立をする場合は、
- 不動産登記専門の司法書士として顧客獲得をする
- 法律知識を活かして企業法務を専門とする
など、自分が稼げる得意分野を作っていきましょう!
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